Rebecca (1940)
監督アルフレッド・ヒッチコック
主演ローレンス・オリヴィエ
ジョーン・フォンテーン
またまた、ローレンス・オリヴィエ主演の映画。しかし、今回は趣向が違う。なんと、監督はかの有名なヒッチコック、しかも彼のハリウッド進出第1作目である。相手役のジョーン・フォンテーンはアメリカ人で、現代的な良くも悪くの普通の娘を演じている。途中で、あまりの弱々しさや夫を頼りすぎるところ、頭の足りなさにイライラするところもあるが、映画の後半で一気に夫をわきで支える立派な妻へと変身を遂げる。二人で困難を乗り越えることによって、妻と夫の立場が一気に対等になるのだ。だが、それ以前の若くて子どものように無知な彼女をいとも簡単に手の中で転がすように扱い、それでいて彼女を真摯に愛し、愛されるローレンス・オリヴィエの演技が素晴らしい。おそらく、この新妻とは10歳以上年が離れた設定であろう。フェミニズムや女性の権利が主張されるようになった今でも、こんな男性だったらひたすらに尽くしてみたいと思わせる、紳士ぶりである。実際、彼の元妻レベッカは、姿こそ見せないもののそれこそ気性の激しくプライドの高い社会的に成功した女性として描かれ、そんな妻に嫌気がさし、彼が選んだ新妻のジョーン・フォンテーンはそれとは真逆のキャラクターとして造形されている。しかし、最終的に勝つのは社会的名声を得た女でも、夫のいいなりになる女でもなく、驚異的な強さでもって夫を支え愛し続けた女なのである。
2007年10月13日土曜日
風と共に去りぬ
Gone with the Wind (1939)
監督ヴィクター・フレミング
主演ヴィヴィアン・リー
クラーク・ゲーブル
大好きなサー・ローレンスつながりで、彼の二人目の妻そして一生涯のパートナーだったヴィヴィアン・リー主演の「風と共に去りぬ」を見る。これを見るのは2回目だけど、今見てみるとまた違った感想がわく。なんて女は強いのだろう、という女性賛歌がこの映画の根底に流れていることに気づく。主人公のスカーレット、そして親友のメラニーは性格こそ真逆だが、二人ともお互いにない強さを秘めている女性だ。スカーレットは気性の激しい実業家肌の女性で、現代で言うキャリアタイプ。メラニーは母性本能や慈悲深さを持った家庭の女性タイプだ。このあまりにも表面的には違うタイプの女性が、最終的にはずっとお互いを信頼する友人同士で居られるのは結局互いに女性らしいしなやかな強さをお互いの中に見て認め合っているからだ。スカーレットはメラニーを、弱々しく足手まといなバカ女と表面上では言っているけれど、最終的には彼女の持つ優しさに、すがっているのだ。そしてメラニー自身も、自分にない勇気と行動力を持つスカーレットに死ぬまで尊敬の念を抱き続けた。この二人の魅力的な女性の前には、どうしたって男性陣はかすんでしまう。アシュリーはいつまでもスカーレットにうだうだと希望を持たせ続け、しかしメラニーがいないと自分が何もできないことも知っている。レット・バトラーはアシュリーよりは根性のある男だと思ったが、結局はスカーレットが自分の思い通りにいかない女と知ると、出て行ってしまう。彼の言った、「僕の溺愛したボニー(娘)はまるで昔の君のようだった。純粋で明るく幸せで無知だった。」という一言がスカーレットにのしかかる。だからといって、どうすれば良かったのだ。戦争のさなかに乳飲み子と病気の母をつれて帰ってきたのは彼女だし、慣れない農作業に精を出し、妻を亡くしたショックで気が違ってしまった父の代わりに家を守り、税金を工面するために好きでもない男と結婚したのも彼女だ。いったい、そのときまわりの人間は何をしてくれたか。人はみな、自分に必要な時だけすがり、その後は何の恩義も感じず、ただ彼女の非道ぶりを表面から見て責めたてるだけだ。そんな彼女の思いが、スクリーン上のスカーレットから伝わってきた。そして、原作者のマーガレット・ミッチェルの思いも。
スクリーンの中でのスカーレット・オハラの生き方と、女優ヴィヴィアン・リーの生き方は、不思議なほどシンクロしていると言われる。ヴィヴィアンはローレンス・オリヴィエの子どもを2度流産し、私生活では躁鬱病に悩まされつづけた。しかし、夫のローレンスとは20年の結婚生活の末離婚したにもかかわらず、常に仕事上のパートナーであり、ヴィヴィアンの死後、ローレンスが語ったところによれば、お互いはまるで兄姉のような関係であったらしい。そこに夫婦の男女間を越えたライヴァルという意識があったということは想像に難くない。彼女もまた、名俳優と謳われた夫の陰に隠れることをいやがり、自分もまた彼に劣らない名声と評価を望んだのではないだろうか。ここに、南部の土地に自分自身の手で財産を築きあげたスカーレット・オハラの姿が完全に重なるのである。
昔は、スカーレットを子どものようにかわいがり、愛したレット・バトラーにあこがれを感じたものだが、今はそうは感じない。男というものは想像以上に弱く、それでいて女性を思い通りにコントロールしたがるものなのらしい。結婚や恋愛に男女というくくりは必要不可欠と思われているが、この際女と男という社会的な囲いを取り払って、一個の人間として対峙したら、もっと良い対等な関係が築けるのでは、と思うのは私だけだろうか。
最後に、私がおもしろいと思ったのは、この1939年に制作された映画を見て、「これでは日本は戦争に勝てるわけがない」という感想を残す人の多さだ。この70年、日本はアメリカに物質的な豊かさで打ち勝とうと必死で、経済成長に心血を注いできた。しかし、未だにアメリカはたしかに経済的には世界一豊かな国であるが、反面イラク戦争や環境問題、人種問題など、世界基準から劣っている点は山ほどあり、それを目の当たりにしている私たちの世代は、アメリカに追いつけ追い越せと頑張ってきた人たちとは、また違った感想を抱くのだと思う。この映画にも、南北戦争が印象的に描かれているが、アメリカは社会的混乱が起こるたびに戦争を行ってきた国である。こういった好戦的な気質が連綿とこの国の歴史、そして人々の血の中に流れているのだと思うと、やはり日本とはかけ離れた伝統や歴史、文化を持った国なのだなと再認識せざるを得ない。
監督ヴィクター・フレミング
主演ヴィヴィアン・リー
クラーク・ゲーブル
大好きなサー・ローレンスつながりで、彼の二人目の妻そして一生涯のパートナーだったヴィヴィアン・リー主演の「風と共に去りぬ」を見る。これを見るのは2回目だけど、今見てみるとまた違った感想がわく。なんて女は強いのだろう、という女性賛歌がこの映画の根底に流れていることに気づく。主人公のスカーレット、そして親友のメラニーは性格こそ真逆だが、二人ともお互いにない強さを秘めている女性だ。スカーレットは気性の激しい実業家肌の女性で、現代で言うキャリアタイプ。メラニーは母性本能や慈悲深さを持った家庭の女性タイプだ。このあまりにも表面的には違うタイプの女性が、最終的にはずっとお互いを信頼する友人同士で居られるのは結局互いに女性らしいしなやかな強さをお互いの中に見て認め合っているからだ。スカーレットはメラニーを、弱々しく足手まといなバカ女と表面上では言っているけれど、最終的には彼女の持つ優しさに、すがっているのだ。そしてメラニー自身も、自分にない勇気と行動力を持つスカーレットに死ぬまで尊敬の念を抱き続けた。この二人の魅力的な女性の前には、どうしたって男性陣はかすんでしまう。アシュリーはいつまでもスカーレットにうだうだと希望を持たせ続け、しかしメラニーがいないと自分が何もできないことも知っている。レット・バトラーはアシュリーよりは根性のある男だと思ったが、結局はスカーレットが自分の思い通りにいかない女と知ると、出て行ってしまう。彼の言った、「僕の溺愛したボニー(娘)はまるで昔の君のようだった。純粋で明るく幸せで無知だった。」という一言がスカーレットにのしかかる。だからといって、どうすれば良かったのだ。戦争のさなかに乳飲み子と病気の母をつれて帰ってきたのは彼女だし、慣れない農作業に精を出し、妻を亡くしたショックで気が違ってしまった父の代わりに家を守り、税金を工面するために好きでもない男と結婚したのも彼女だ。いったい、そのときまわりの人間は何をしてくれたか。人はみな、自分に必要な時だけすがり、その後は何の恩義も感じず、ただ彼女の非道ぶりを表面から見て責めたてるだけだ。そんな彼女の思いが、スクリーン上のスカーレットから伝わってきた。そして、原作者のマーガレット・ミッチェルの思いも。
スクリーンの中でのスカーレット・オハラの生き方と、女優ヴィヴィアン・リーの生き方は、不思議なほどシンクロしていると言われる。ヴィヴィアンはローレンス・オリヴィエの子どもを2度流産し、私生活では躁鬱病に悩まされつづけた。しかし、夫のローレンスとは20年の結婚生活の末離婚したにもかかわらず、常に仕事上のパートナーであり、ヴィヴィアンの死後、ローレンスが語ったところによれば、お互いはまるで兄姉のような関係であったらしい。そこに夫婦の男女間を越えたライヴァルという意識があったということは想像に難くない。彼女もまた、名俳優と謳われた夫の陰に隠れることをいやがり、自分もまた彼に劣らない名声と評価を望んだのではないだろうか。ここに、南部の土地に自分自身の手で財産を築きあげたスカーレット・オハラの姿が完全に重なるのである。
昔は、スカーレットを子どものようにかわいがり、愛したレット・バトラーにあこがれを感じたものだが、今はそうは感じない。男というものは想像以上に弱く、それでいて女性を思い通りにコントロールしたがるものなのらしい。結婚や恋愛に男女というくくりは必要不可欠と思われているが、この際女と男という社会的な囲いを取り払って、一個の人間として対峙したら、もっと良い対等な関係が築けるのでは、と思うのは私だけだろうか。
最後に、私がおもしろいと思ったのは、この1939年に制作された映画を見て、「これでは日本は戦争に勝てるわけがない」という感想を残す人の多さだ。この70年、日本はアメリカに物質的な豊かさで打ち勝とうと必死で、経済成長に心血を注いできた。しかし、未だにアメリカはたしかに経済的には世界一豊かな国であるが、反面イラク戦争や環境問題、人種問題など、世界基準から劣っている点は山ほどあり、それを目の当たりにしている私たちの世代は、アメリカに追いつけ追い越せと頑張ってきた人たちとは、また違った感想を抱くのだと思う。この映画にも、南北戦争が印象的に描かれているが、アメリカは社会的混乱が起こるたびに戦争を行ってきた国である。こういった好戦的な気質が連綿とこの国の歴史、そして人々の血の中に流れているのだと思うと、やはり日本とはかけ離れた伝統や歴史、文化を持った国なのだなと再認識せざるを得ない。
2007年10月10日水曜日
嵐が丘とサー・ローレンス・オリヴィエ
Wuthering Heights (1939)
監督ウィリアム・ワイラー
主演ローレンス・オリヴィエ
マール・オベロン
すごい人に出会ってしまった…出会ったといっても画面の中だけど。俳優だけど。そしてもう亡くなっているけど…。サー・ローレンス・オリビエは私のハートをがっちりつかんでしまいました。ああ、つかまれたさ。もう、青年期のヒースクリフから壮年期、老年期まで見事に演じわけるサー・ローレンスに首ったけです。声、表情、歩き方、身のこなし、背筋、全てが違う。若い頃のヒースクリフは、美しいけど野性味にあふれ、精神の幼さも感じさせる。壮年期は一番の見所。タキシードに身を包んだヒースクリフが、隣の名家のぼんぼんと結婚してしまったキャシーを複雑な目で見つめるシーンや、死んでしまったキャシーを腕に抱き抱えながら二人で語らったモースの荒野を見つめるシーンは、表情一つでこれほどの感情を表現できるのかと思わせるほどの名演、そして熱演ぶり。さすがは舞台俳優。キャシーの死ぬ間際の
シーンではキスにも熱がこもる。相手役のマール・オブロンが、「唾を飛ばさないでよ」と言ったとか言わないとか。そしてやっぱり白眉は老人になったヒースクリフが、霊となって現れたキャシーを呼び寄せようと、窓から叫ぶシーン。プライドや嫉妬や意地もすでに超越した愛情を、たった一つのカットで表現しています。また、さすがはシェイクスピア俳優という、長くそして複雑なせりふも本当に自然でなおかつ情感がこもっていて、まるで本当に1800年代に生きた人が思い、感じ、行動しているかのようなのです。サー・ローレンスは、もし自分が俳優になっていなかったら気が狂っていたかもしれないと言うほど、自分の仕事に熱心でそれに対するイギリス国内外からの賞賛は惜しまれなかった。最終的には男爵の称号が与えられてHouse of Lords(イギリスの上院議会)に席が与えられたほど。私生活ではあの、才能と美貌を兼ね備えた女優ヴィヴィアン・リーと20年間結婚していた。(この二人の子ども、見てみたかったなあ。)ほんと、生きているうちにローレンス・オリビエという俳優の才能の片鱗に、触れられてよかった。「嵐が丘」のヒースクリフは、原作とは到底かけ離れた演出がされているというけど、私にはこのサー・ローレンスのヒースクリフが最高で一番だと思う。完璧に映画の中のいちキャラクターそして、いち舞台役者に恋をしてしまった。あ、いま気づいたけど、今年はサー・ローレンスの生誕100周年だ…やば。
---
Wuthering Heights/ Kate Bush
Out on the wiley, windy moors
We'd roll and fall in green.
You had a temper like my jealousy
Too hot, too greedy.
How could you leave me,
When I needed to possess you?
I hated you. I loved you, too.
Bad dreams in the night
You told me I was going to lose the fight,
Leave behind my wuthering, wuthering
Wuthering Heights.
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I´m so cold,
let me in-a-your window
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I´m so cold,
let me in-a-your window.
Ooh, it gets dark! It gets lonely,
On the other side from you.
I pine a lot. I find the lot
Falls through without you.
I'm coming back, love,
Cruel Heathcliff, my one dream,
My only master.
Too long I roamed in the night.
I'm coming back to his side, to put it right.
I'm coming home to wuthering, wuthering,
Wuthering Heights,
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I'm so cold,
let me in-a-your window.
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I'm so cold,
let me in-a-your window.
Ooh! Let me have it.
Let me grab your soul away.
Ooh! Let me have it.
Let me grab your soul away.
You know it's me--Cathy!
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I´m so cold,
let me in-a-your window
Heathcliff, it's me, Cathy, I've come home. I´m so cold,
let me in-a-your window.
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I'm so cold.
監督ウィリアム・ワイラー
主演ローレンス・オリヴィエ
マール・オベロン
すごい人に出会ってしまった…出会ったといっても画面の中だけど。俳優だけど。そしてもう亡くなっているけど…。サー・ローレンス・オリビエは私のハートをがっちりつかんでしまいました。ああ、つかまれたさ。もう、青年期のヒースクリフから壮年期、老年期まで見事に演じわけるサー・ローレンスに首ったけです。声、表情、歩き方、身のこなし、背筋、全てが違う。若い頃のヒースクリフは、美しいけど野性味にあふれ、精神の幼さも感じさせる。壮年期は一番の見所。タキシードに身を包んだヒースクリフが、隣の名家のぼんぼんと結婚してしまったキャシーを複雑な目で見つめるシーンや、死んでしまったキャシーを腕に抱き抱えながら二人で語らったモースの荒野を見つめるシーンは、表情一つでこれほどの感情を表現できるのかと思わせるほどの名演、そして熱演ぶり。さすがは舞台俳優。キャシーの死ぬ間際の
シーンではキスにも熱がこもる。相手役のマール・オブロンが、「唾を飛ばさないでよ」と言ったとか言わないとか。そしてやっぱり白眉は老人になったヒースクリフが、霊となって現れたキャシーを呼び寄せようと、窓から叫ぶシーン。プライドや嫉妬や意地もすでに超越した愛情を、たった一つのカットで表現しています。また、さすがはシェイクスピア俳優という、長くそして複雑なせりふも本当に自然でなおかつ情感がこもっていて、まるで本当に1800年代に生きた人が思い、感じ、行動しているかのようなのです。サー・ローレンスは、もし自分が俳優になっていなかったら気が狂っていたかもしれないと言うほど、自分の仕事に熱心でそれに対するイギリス国内外からの賞賛は惜しまれなかった。最終的には男爵の称号が与えられてHouse of Lords(イギリスの上院議会)に席が与えられたほど。私生活ではあの、才能と美貌を兼ね備えた女優ヴィヴィアン・リーと20年間結婚していた。(この二人の子ども、見てみたかったなあ。)ほんと、生きているうちにローレンス・オリビエという俳優の才能の片鱗に、触れられてよかった。「嵐が丘」のヒースクリフは、原作とは到底かけ離れた演出がされているというけど、私にはこのサー・ローレンスのヒースクリフが最高で一番だと思う。完璧に映画の中のいちキャラクターそして、いち舞台役者に恋をしてしまった。あ、いま気づいたけど、今年はサー・ローレンスの生誕100周年だ…やば。
---
Wuthering Heights/ Kate Bush
Out on the wiley, windy moors
We'd roll and fall in green.
You had a temper like my jealousy
Too hot, too greedy.
How could you leave me,
When I needed to possess you?
I hated you. I loved you, too.
Bad dreams in the night
You told me I was going to lose the fight,
Leave behind my wuthering, wuthering
Wuthering Heights.
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I´m so cold,
let me in-a-your window
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I´m so cold,
let me in-a-your window.
Ooh, it gets dark! It gets lonely,
On the other side from you.
I pine a lot. I find the lot
Falls through without you.
I'm coming back, love,
Cruel Heathcliff, my one dream,
My only master.
Too long I roamed in the night.
I'm coming back to his side, to put it right.
I'm coming home to wuthering, wuthering,
Wuthering Heights,
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I'm so cold,
let me in-a-your window.
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I'm so cold,
let me in-a-your window.
Ooh! Let me have it.
Let me grab your soul away.
Ooh! Let me have it.
Let me grab your soul away.
You know it's me--Cathy!
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I´m so cold,
let me in-a-your window
Heathcliff, it's me, Cathy, I've come home. I´m so cold,
let me in-a-your window.
Heathcliff, it's me, your Cathy, I've come home. I'm so cold.